SIO TOTTEKOI

ナルコレプシー備忘録

ナルコレプシーまで

ナルコレプシーは発覚が遅いタイプの病です。

居眠りが多い、という症状は「寝不足」「怠慢」といったものに片付けられてしまう上

知名度の低さから発覚が非常に遅れます。自分もそうでした。

そして、社会人にとってはこれが致命的な問題でもあり

どうかどうにか理解や知名度が上がらないかと思い筆を取らせて頂いた次第です。

 

なぜナルコレプシーだと分かったのか

ではなぜナルコレプシーである、と判明したのか。

私が発覚したのは就職時でした。入社式前3ヶ月、研修というかたちで実際に会社で働くという職場においてこの病が発覚したのです。

 

それまで、居眠りや異常な眠気があったのですが、寝不足と思っていました。

 

会社はシステムやプログラムの仕事でした。その性質から、デスクワークが多い仕事です。で、研修時代というと社長や取引先の社長、会長などともにもかくにも偉い人が延々と講義をたれるわけです。

そこでわたくしは

 

寝る

寝る

寝たことも覚えてない

カッターを突きさしたまま寝る

寝る

社長の目の前で寝る

怒られながら寝る

立たされながら寝る

 

という怒涛の居眠りをかましました。人付き合いが苦手で対機械系の仕事を選んできた自分にとって、人間相手という就業は地獄でした。

そのうえ怒られても怒られても居眠りをするという現実に、情けなくなり、落ち込み、自分に落胆しつづけました。

 

おかしいと感じてはいましたが、研修生ということもあり、なかなか病院にも行けず休みも取れずな状態でした。その状態が3ヶ月続き、12時間寝ても24時間寝ても居眠りは治らず、自分が信用できなくなり休みを取り病院へ…。

 

その間に社会的信頼、人間としての信頼、同僚からの信頼、なにより自分に対する信頼を全て失いました。何をしてもミスをする、居眠りをする、記憶も曖昧、と

私は完全に社会生活不全状態となっておりました。

 

ナルコレプシーと診断

そんなこんなで病院に行き、検査を受け、ナルコレプシーという病気と判明しました。

その間に内定をもらい、華々しい新社会人生活を謳歌しようと思っていた会社は入社式前に辞退しました。原因は当然ナルコレプシーです。

(今は別の職場におりますが、正社員契約ではなく常勤非常勤の機械エンジニアで働いています。)

 

ほいでその時からナルコレプシーと分かったワタクシの絶滅人生が開始しました